「」の家
南西角地に建つ、都市型住宅である。
近隣からのプライバシーを守りつつ、光と風を通すこと。その基礎的要素を大切にしつつ、リゾートのようなライフスタイルの実現を目指したすまいである。
2階のリビングには5.1chのフルスペック音響設備を備えた他、リビング横には、PC設備や本棚の整った書斎コーナーを設けて、使い勝手抜群のリビング空間を作った。
キッチンにはカウンター席も設け、来客時に皆でキッチンを囲んでワイワイ話ができる空間となっている。
また、キッチン横にはプライベートテラスが備わり、風呂上がりにはビアテラスとして、来客時にはバーベキュースペースとしてご活用いただける。
都心において、リゾートのような日常生活を最大限感じていただくために、インテリアの材料には、南国に生える高級木材の一つである「チーク材」を統一して使用している。
また、その「チーク材」は、床や壁の仕上げ材の他、棚やカウンターとしてすまいのあちこちで使用されているが、それらを「カギカッコ」であることを造形のルールとしてデザインし、すまい全体の統一感が失われないように配慮している。
ちなみに、リビングの壁は一部を斜めにし、天井には勾配天井を採用しているが、これは場の音響性能を上げる措置であると同時に、空間に「遠近法」を導入し、リビングを広く見せるための技法として採用したものでもある。