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Fit建築設計事務所のブログ

若干、いまさら感がありますが・・・
住宅エコポイントの制度講習会に行ってきました。

エコポイントを使うためには、
木造住宅の新築の場合、
天井・壁の断熱材をこれまでの基準より、分厚くする必要があります。
手続きの手間と審査機関に支払う手数料のことも併せて考えると
新築の場合、あまりお得感が無いかな?という印象を持っていたので、
そこのところ実際はどうなのかと思って講習に出てきました。
5月末現在、
新築住宅は約7000件
リフォームは、約35000件
ということです。
この数字を見る限り、やはり新築住宅の場合あまり使われてないのかな?
という印象を受けます。
とはいっても、断熱材を分厚くすれば済むだけの話なので
(詳しく言うと、複層ガラスを採用するなど、他にも制約はありますが)
決してすごく高いハードルではないことも事実です。
すまいの断熱性能が高まって、冷暖房ランニングコストは確実に下がるので、
長い目で見ると、おそらく確実にお得なのでしょう。
それよりも、
エコポイントを使うことによる本当のメリットは
どうやらフラット35とセットで考えたときに、効果が絶大になることのようです。
フラット35を使う際に、エコポイントを採用すると、
自動的にフラット35Sの利用が可能になります。
フラット35Sは、10年間金利が1%優遇されるので、
金額にすると、約300万円(もちろん借入金額・期間により変わります)程度
返済金利総額が減るようです。
ただ、フラット35にしたら、やっぱり変動金利に比べると金利が高いですし、
設計基準が通常より厳しくなるので、多少工事費は上がりますが。
もともとフラット35を使うことを前提として考えてる人にとっては、
是非とも、エコポイントを使うと良さそうですね!
勉強になりました。

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  1. tomotomo

    エコポイントは
    税金の優遇もあるので
    高収入の方であれば
    メリットもありますよね。
    毎回ステキな家で
    ブログ楽しみにしています。
    がんばってください!

  2. tomotomo

    ごめんなさーい
    そういえば、
    先ほどの税制優遇は長期優良住宅でしたね!
    エコポイントが新築で使われないのは
    上限が一律30万だからでしょう
    パーセンテージで考えると
    リフォームで使わないわけはないですが
    新築だと場合によっては消費税分にしかなりませんもんね。

  3. 山本

    いつも私たちのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
    また、コメントありがとうございます。
    そうなんですよね!リフォームなら間違いなくお得なのですが・・
    省エネ以外に劣化対策・構造等級・その他もグレードアップした長期優良なら、減税効果もあるようですね//
    ところで、一言で省エネといっても、
    昭和55年の「旧省エネ基準」
    平成4年の「新省エネ基準」
    平成11年の「次世代省エネ基準」
    と、基準自体も変化しつつあり、
    他にも制度がいっぱいありすぎて、ややこしいですよね・
    しかも、「次世代省エネ基準」の内容も、昨年内容が改正されて、たとえば「気密」に関する項目が大幅に変更されたりとかしてて・・・
    まあでも、この変更によって、いままでより使いやすくなったようなのはいいことだとは思いますけど^^
    今後ともよろしくお願いします//